今回の【心理カウンセリングと心理学のブログ】は、ACTの『問題を回避』するセラピー・プロセスの効果の内容についてご説明いたします。
「今、この瞬間」との接触(今、この瞬間のみに存在する)
要領と効果
- 『「今、この瞬間」との接触』の時間を増やしていけば、『想像の世界のネガティブに感じるものとの接触』の時間は減っていき、『心のエネルギー』を蓄えていける
- 『「今、この瞬間」との接触』の時間を増やしていけば、『現実の世界』(現在)と『想像の世界』(過去の想起、未来の予想)をはっきりと区別し、切り替えることができるようになります。
- [注目][行動]をポジティブなものに切り替えることができるようになり、【五感】をフルに使い、ポジティブな[情報]を集め、ポジティブな[解釈]でポジティブな【思考】を集めていくことができ、ポジティブな【気分・感情】を獲得し続けていけば、ポジティブな【行動】を積み重ねることができ、『成功体験』を積み重ねていけば、ポジティブな『感情記憶』と結びついた『幸せ体験』が記憶されていきます。
- 上記の時間が増えていけば、『自己受容感』、『自己効力感』、『自己肯定感』を得ていくことができます
- 『「今、この瞬間」との接触』の時間を増やしていけば、ポジティブな『アンカー』が作られ、『無意識』に『プログラム化』されていきます。
- 『「今、この瞬間」との接触』の時間を増やしていけば、自然と『アクセプタンス』ができるようになっていきます。
有効な手段
脱フュージョン(違う存在の新しい自分で物事を捉える)
要領と効果
- 『脱フュージョン』の時間を増やしていくことで、[新しい自分]も呼び起こせるスキルを身に付ければ、[今までの自分]の中にあるネガティブなものと、ネガティブな【気分・感情】は直接つながることはない(分離できる)ので『安心』の状態を獲得することができ、『心のエネルギー』を蓄えていけます。
(もし、そうならなければ『脱フュージョン』できていない状態なので、対応を検討する必要があります)
- 『脱フュージョン』の時間を増やしていければ、『脱フュージョン』自体が当たり前に感じ、『脱フュージョン』に対する『無意識の抵抗』がなくなっていきますので、『脱フュージョン』の時間をもっと増やしていくことができます。
- 『脱フュージョン』を試みることで、もし、『ストレス反応』が現れる部分があれば、その内容を心理カウンセラーに伝え、『問題の解決』の対処法を進めていけるようになります。
- 『脱フュージョン』の時間を増やしていけば、自然と『アクセプタンス』ができている状態になります。
有効な手段
価値(自分の人生にとって何が価値があるのかを知っておく)
要領と効果
- 自分人生にとって満たしていきたい『欲求』を考え、その『欲求』を満たしていく【行動】をする『想像』を自らの『意識』でひたすらおこなっていく時間を増やしていきます。
- そのようして、自分の人生にとって、大きな価値のある『欲求』について【注目】し、その『欲求』を満たしていく【行動】の『想像』に【注目】し、『幸せ』を感じる時間を増やしていきます。
- そうすることで、『自己受容感』、『自己効力感』、『自己肯定感』を得ていくことができ、『自信』という『心のエネルギー』を蓄えていけます。
- 『価値』の時間を増やしていけば、自然と『アクセプタンス』ができている状態になります。
有効な手段
- 今日感じた幸せ日記
(『欲求』という言葉を入れて記入する)
コミットされた行為(自分の人生にとって価値がある行動を積み重ねていく)
要領と効果
- 自分人生にとって大切な『欲求』満たしていき、『心の武器(宝物)』を増やしていくために、実際に『意識的』に『積極的』に【行動】をする時間を増やしていきます。
- スケジュール帳を用意し、『可視化』すると良いでしょう。
- そのようして、実際に『幸せ』を感じる時間を増やしていきます。
- そうすることで、『自己受容感』、『自己効力感』、『自己肯定感』を得ていくことができ、『自信』という『心のエネルギー』を蓄えていけます。
- 『コミットされた行為』の時間を増やしていけば、自然と『アクセプタンス』ができている状態になります。
有効な手段
- 今日感じた幸せ日記
(自分の行動をを入れて記入する)
以上、今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログでした。
札幌『カウンセリング こころの相談所』のご案内
札幌『カウンセリング こころの相談所』は、ACTをおこなう上で、まずは、『価値のある欲求』を設定することが大事だと考えます。
そして、『価値のある欲求』=『あるべき欲求』×『したい欲求』であると考えます。
それは、実際のカウンセリングの中で、心の問題を抱えている方、慢性的にストレスを感じている方、幸せな時を感じられない方は、自分自身の固定的で限定的な『したい欲求』だけをずっと追い求め続けている方が多いと感じているからです。