今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、アドラー心理学の5つの理論 3.全体論というテーマです。今回は、アドラー心理学の5つの理論の一つ、全体論を札幌『カウンセリング こころの相談所』がご説明します。
今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、アドラー心理学の5つの理論の『全体論』について札幌『カウンセリング こころの相談所』が説明していきたいと思います。
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例えば、「たばこはお金かかるし、健康に悪いしやめたいんだけど、やめられないんだよね」と言っている人がいるとします。
しかし、「やめられない」のではなく「やめたくない」。
⇒つまり、『意識的な欲求』にしろ、『無意識的な欲求』にしろ、「やめたい」欲求より「やめたくない」欲求が優っている。
⇒つまり、だから、『意識的』にしろ、『無意識的』にしろ、自分の一つの心の中で、『総合的』に『判断』し、「やめない」と『主体的』に『決断」しているのです。
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人間の心の中には矛盾なく、一つの心全体で『主体的』に『決断」しているのです。
『全体論』とは、「人の心の中は矛盾対立する生き物ではなく、一人一人かけがえのない、分割不能な存在である」と捉える考え方です。
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『全体論』は、『意識』と『無意識』、『理性』と『感情』は矛盾するものだと捉える他の心理学とは異なる発想。
『全体論』は、『意識』と『無意識』、『理性』と『感情』といった矛盾していると思えるものも、全体的につながっていて、人間は分割不可能なものと捉えます。
それでは、たばこの例で考えてみましょう。
「たばこはお金かかるし、健康に悪いしやめたいんだけど、やめられないんだよね」
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アドラー心理学では矛盾はないと考えるので・・・
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健康に悪い、お金がかかる
ストレス発散になる、気分転換になる、長年の習慣だから変えたいとはあまり思わない
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自分の心全体で『判断』し、たばこを吸うことを選んでいる