今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、以下の人間の『意識状態』についてお話していきます。
人間の意識状態には、『私的自己意識』と『公的自己意識』があります。
『私的自己意識』とは、自分の感情や考え方、信念や欲求、理想など自分自身の内面にある意識をいいます。
『私的自己意識』の高い人は、これらの理想など自分自身の内面にあるものを壊されることにストレスを感じます。
『私的自己意識状態』とは、自分の心の内に意識を向けている状態であります。
例えば、前日の仕事で失敗をしてしまい、「なんて自分はダメな奴なんだろう」という風に自分の心に意識を向けていたり、また、突然好きな子が目の前に現れ、自分がどのように見えているか気になり、髪を整えるなどは『私的自己意識状態』です。
『公的自己意識』は、周囲の人達が自分自身がどう見られているか、自分は好かれているのか、自分はどのように評価されているのかなど気にする意識を言います。
『公的自己意識』の高い人は、周囲の人達の目を気にし、人の評価や自分が好かれているかが常に気になるため、ストレスをためやすい傾向にあります。
『公的自己意識状態』とは、自分の外側に意識を向けている状態であります。
例えば、自分を好いてもらうために本当の自分を隠し、違う自分を演じたり、会社から評価されるために上司の言うことに従い、自分の信念や考えを押し殺してストレスがたまってしまうということがよく起こりえます。
私達の中には、『私的自己意識』と『公的自己意識』もどちらも存在するため、『私的自己意識』と『公的自己意識』のバランスを整えることも必要かもしれません。
例えば、今現在の自分の『私的自己意識』と『公的自己意識』をノートに書き出し、総合的に考え、『私的自己意識』と『公的自己意識』をどう調整するか考えてみるのもいいでしょう。
『私的自己意識』と『公的自己意識』のバランスを整え、ストレスの少ない人生にしましょう!!