この【心理カウンセリングと心理学】のブログで、『勇気づけ』は、ほぼ『内発的動機づけ』であるというお話をしました。
『内発的動機づけ』は、相手の中にある好奇心や達成感などの欲求を活性化させ、活性化された欲求(動機)に変えることです。
ただ、『勇気づけ』では、注意すべき点がいくつかありますので、札幌『カウンセリング こころの相談所』が以下でご説明します。
『ほめる』ことは、『ごほうび』の一種です。
子どもは、かえって『プレッシャー(圧力)』を感じて、『意欲』を失ってしまいます。
『結果』に対して『ほめる』と、相手は『結果』をずっと出し続けなければ、認められないと感じるため、『意欲』が減退していきます。
「大丈夫!!」、「頑張れ!!」、「もっと元気を出して!!」と『激励』すれば、相手もその気になると思いがちです。
しかし、相手は、『激励』されなくても、「頑張ろう」、「元気を出そう」と思っているのです。
『激励』が強ければ、強いほど、相手は『プレッシャー(圧力)』を感じ、そして、「自分の気持ちを分かってくれていない」と『共感』してくれていないと感じ、『意欲』が減退していきます。
『勇気づけ』とは、相手の立場に立って、相手の喜びを感じ取り、共に喜びを『共感』し合うことをいいます。
『勇気づけ』は、『上下関係』で相手に『ごほうび』を与えたり、『ほめる』ことで、相手を『動機づけ』、自分だけが喜ぶことではないのです。
相手の喜びに『共感』し、共に喜ぶことで『尊敬と信頼』の関係ができ、『継続的な動機づけ』ができるようになります。
相手が悲しんでいる時に一緒に悲しむことは、『勇気づけ』にならない場合もあります。
その行動は相手を憐れむ『同情』になりかねないからです。
もし、相手が何か失敗したことに悲しんでいるのならば、共に悲しむことは適切ではないでしょう。
なぜなら、『勇気づけ』というものは『尊敬と信頼』の土台の元に成り立っているものであり、その行動をとるよりも、『未来志向』の方法を探るべきでしょう。
以上が、今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログ、『勇気づけ』の4つの注意点でした。
『勇気づけの4つの注意点』を活かし、生活や仕事の場面で、実践しましょう!!