それでは、今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログのお話をしていきたいと思います。
ついつい親は、子どもに何かあった時に『親が責任を持って、助けてあげないと』と思って、先回りして、手を出してしまうものですよね。
もちろん、子どもは発展途上であり、親の助けがなければ生きていけません。
しかし、その責任、『アドラー心理学』では、『課題』という表現が使われますが、その『課題』を全て親が背負ってしまっては、逆に子どもの健全な成長に悪影響を与え、『依存状態』や『共依存状態』になりかねません。
親と子の『課題の分離』というものが必要になります。
また、『課題の分離』により、子どもは『自立』していきますし、『課題の分離』があまりされていないと、お互いに感情的に自分が自由と思っているものをまもるために衝突する場面が多くなります。
例えば、子どもが勉強しない、成績が悪いとします。
親は、子どもの将来が心配で、いろいろ言うとは思いますが、それは結局は『子どもの課題』であり、子どもの人生なのです。
極端な例を挙げると、ニュースであったと思いますが、学業のことで、父親が子どもを刺し殺しましたよね。
子どもの人生なのに・・・
また、『課題の分離』をおこなうと、『課題(責任)の範囲』が決まってきます。
そうなると、本来、自分の『課題(責任)の範囲』からもれて、他者に迷惑をかけるということも無くなります。
例えば、夫婦の問題ですね。
札幌『カウンセリング こころの相談所』は、正直、お母さんが自分の不満を共感してもらいたいという個人的な欲求のために、お父さんの悪口を子どもに言っては絶対ダメだと思っています。
子どもには、関係ないこと(『課題』の範囲外)ですし、夫婦の『課題』と関係のない子どもにお父さんが嫌われる可能性があり、お父さんも迷惑します。
それは、お父さんとお母さんとの間にある『共同の課題』であり、夫婦で話をしなければ解決しないのです。
是非、この機会に皆様の家でも『重要キーワード』を参考にして、『課題の分離』を検討されてみてはいかがでしょうか?