今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、人を動かす動機づけの方法というテーマでお話していきます。
相手を動機づけるには、『外発的動機づけ』と『内発的動機づけ』があります。
心理学では、『外発的動機づけ』よりも『内発的動機づけ』の方が総合的に考え、効果があると言われています。
それでは、それらについて、札幌『カウンセリング こころの相談所』心理カウンセラーが以下のようにご説明したいと思います。
外発的動機づけ
『外発的動機づけ』には、『罰』と『賞』の2つがあります。
①『罰』
『罰』は、外発的動機づけする人間が、動機づけられる人間に対して、自分の望まない方向に行った時に『罰』を与え、『上下関係』で『支配的にコントロールすること』。
②『賞』
『賞』は、外発的動機づけする人間が、動機づけられる人間に対して、自分の望む方向に行った時に『賞』を与え動機づけること。
動機づけする人間の望む方向に行ったときしか『賞』は与えられないので、結果的には、『上下関係』で『支配的にコントロールしている』ことになる。
『外発的動機づけ』を用いることのデメリット
- 相手は『支配』されていると思ってしまう(他者から自分をコントロールされ、自由に自分で自分をコントロールできない)
- 周囲との人間関係が『競争的』、『敵対的』になり、『相補的な人間関係』を構築できなくされる
- 他者により『相対評価』され、常に他者による『評価』が変えられてしまうので、自分自身による『絶対評価』ができず、『自己受容感』、『自己効力感』、『自己肯定感』を自分で養わせてもらえない
内発的動機づけ
- 『内発的動機づけ』は、相手を相手自身でやる気を出していくよう導く、『自主性』を養う方法。
- 自分自身で、『達成感』、『成長』、『有能さ』などを感じ取り、夢中になって、『自発的』で『継続的』ないつでも【行動】していくことができるようになる
- 『相手の内面からやる気が湧き出る動機づけ』であり、他者の存在がなくても、自分で『動機づけ』をおこなうことができるようになる
『内発的動機づけ』を用いることのメリット
- 『支配された感覚』はなく、『負の感情』を与えられることなく、『自由な感覚』を養うことができ、のびのびと自分だけで『自発的』に『継続的』に【行動】できるようになり、『自立』できるようになる
- 周囲の人達とお互いが『協力関係』になり、周囲の人達との人間関係が良好になり、『協力的』に人と関われる人間関係を自分自身で構築していけるようになる
- 『賞』と『罰』による『外発的動機づけ』は、『短期的』な効果しかなく、人間関係を悪くする!!
- 『内発的動機づけ』で、『長期的』な効果を発揮し、人間関係も良好にし、『協力的』になる動機づけをおこなうようにしましょう!!