今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、やる気になり行動できるようになるための心理学(基本編)というテーマでお話します。
『やる気』を出す、『やる気』を引き出すという言葉は、心理学の用語を使うと、『動機づけ』と言えるでしょう。
ただし、『やる気』は『ポジティブな行動』を生起するものであり、『動機づけ』は厳密に言うと良くも悪くも行動を生起するものということを一応伝えておきます。
つまり、『動機づけ』=『動機(モチベーション)』+『つけ(~を生起させる)』ということになります。
『動機づけ』が出来れば、『行動』を生起させられます。
よって、上手に『動機づけ』する術をしっかりと把握することができれば、『望ましい行動』を起こせるようになります。
また、『動機づけ』に関係する心理学の用語に『動因(ドライブ)』と『誘因(インセンティブ)』というものがあります。
心理学的に説明すると、おなかがすいた、のどが渇いた、痛いといった生理的な不均衡から生じるものであり、生物はこの不快な状態を避けるように『動機づけ』られています。
つまり、『動因』とは『動機づけ』を生起させる『動機(欲求)』×『気分・感情』によって起こる『動機づけ』に結びつく要因と言えます。
『動機』は、『行動』を起こす気になっている『欲求』のことです。
人間の中には、非常にたくさんの『欲求』が潜んでおり、また、『発動化』しています。
つまり、『動機』は、非常にたくさんある『欲求』の中で、発動化した『欲求』と言えます。
よって、『動因』とは、『動機』が『気分・感情』の力によって『行動』を起こす気になる要因ということになります。
『望ましい行動』ができるようになるためには、現状の把握、分析、計画、実行、評価、再計画の繰り返しが必要となります。
『望ましくない行動』をしている状態を心地よいと感じる『動因』と『望ましい行動』をしている状態を不快と感じる『動因』を把握する
『望ましくない行動』をしている状態を不快と感じる『動因』と『望ましい行動』をしている状態を心地よいと感じる『動因』を把握する
『望ましくない行動』をしている状態を心地よいと感じる『動因』と『望ましい行動』をしている状態を不快と感じる『動因』を減らしたり、弱めたりする
『望ましくない行動』をしている状態を不快と感じる『動因』と『望ましい行動』をしている状態を心地よいと感じる『動因』を増やしたり、強めたりする
『動因』を引き起こすために外側から与えられる『刺激』のことです。
お金やごほうびや賞などがこれに当たります。
『望ましい行動』の『動因』を引き起こすために『誘因』を使うと良い
※ただ、『誘因』はうまく利用しなければ、『動機づけ』が継続的なものにならなくなるので、注意が必要です
まずは、『行動喚起』が『やる気になるための第一歩』になります!!
是非、以上の内容を参考に実践していただきたいと札幌『カウンセリング こころの相談所』は思います。