今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、集団規範による個人への影響というテーマです。今回は、『斉一化』と『規範』について札幌『カウンセリング こころの相談所』がご説明していきます。
今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、集団規範による個人への影響というテーマでお話していきたいと思います。
集団が発達するにつれ、メンバーの行動は『斉一化』され、集団の『規範』が形成され、『凝集性』が高まるようになります。
『凝集性』については前回説明しているので、今回、『斉一化』と『規範』について札幌『カウンセリング こころの相談所』がご説明します。
集団が形成された当初は、各メンバーは異なった考え方や態度・行動をとっているわけですが、メンバーが相互に関わり合っていくうちに、類似した考え方や態度・行動を取るようになります。
このことを行動の『斉一化』と言います。
『斉一化』されてくると、『集団』から『メンバー』に『期待』する『行動様式』である『集団規範』が明確になってきます。
この『集団規範』とは、公式な文書や規則のような明文化されたものではなく、『メンバー間』における『暗黙のルール』を指します。
『集団規範』は、行動や判断をするための枠組みであり、その集団においてメンバーがしなければならないことや、してはいけないことの基準になるものです。
職場集団における『集団規範』の例としては、仕事の進め方、休暇の取り方、会議の進め方、仕事の報告の仕方、服装のあり方など、『その職場内だけでの固有の規範』が存在します。
『集団規範』を意識して疑問をもつことは難しいことです。
ある職場に『長く所属』していると、その職場集団の規範は当然のことと感じられるようになり、通常は、あまり意識せずに従っているのです。
それだけ、『集団規範』はメンバーに強く影響を与えていると言えます。