ここまでの【心理カウンセリングと心理学】のブログで、アドラー心理学の基本技法である『勇気づけ』、そして、アドラー心理学を構成する『5つの理論』について説明してきました。
これをしっかりと実践し、目標として向かうべきアドラー心理学で最も重要視されているものに『共同体感覚』があります。
札幌『カウンセリング こころの相談所』は、『共同体感覚』を得るための心理学が『アドラー心理学』だと思っています。
『共同体感覚』を持っている人は、周りの人達と『相互尊敬』、『相互信頼』の関係を築き、積極的に「貢献しよう」、「協力しよう」という意識が働きます。
以下に『共同体感覚』を得るのに必要なことを示します。
『共同体感覚』のある人は、自分を理解し、長所も短所も含めた、ありのままの自分をそのまま受け入れることができます。
これを『自己受容』といいます。
うぬぼれは、自分の欠点を見ようとせず、「相手より優位に立ってやろう」と競争的な姿勢をとることです。
これは、特に重要なことです。
自分の『関心』だけで、相手を見て、相手を判断ししていると、相手は心を開かず、いつまでも『共同体』にはなれません。
相手の『関心』に『関心』を持つこと!!
この感覚があれば、所属グループの人達も自分を認め、そして、『所属の欲求』も満たされます。
人間には他者や社会に『貢献したい』という『欲求』を持っています。
ある程度の良好な人間関係があるのならば、積極的に『貢献的行動』をとりましょう!!
その行動は、良い形で自分に返ってきて、相乗効果(シナジー)が生まれるでしょう。
『横の関係』で、意見も言いやすく、お互いがお互いを認め合い、助け合える状態。
『競争』により、優劣をつけるやり方は結果的に『非生産的』です。
それよりも、所属グループの人達はお互いに『協力』し合っていく方が『建設的』で『生産的』です。
『共同体感覚』は、『精神的な健康のバロメーター』にもなります。
つまり、精神的な健康度が下がってくると、『共同体感覚』も下がりがちになります。