今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、前回に引き続き『勇気づけ』の言葉かけ(実践編②)をテーマに札幌『カウンセリング こころの相談所』がお話していきたいと思います。
事例を元に相手に対して、どういう言葉かけが『勇気づけ』になるのか、実際に考えていきましょう。
例3.部下が時間内に仕事を終えていなかった時
- ×:遅いわね。あなた、ダメだわ。
- 〇:どうやったら、仕事を時間内に終えられるか私と一緒に考えましょう。
- ★:×の対応では、仕事が遅くなってしまった理由なども聞かず、『人格否定』、『レッテル貼り』をして、最悪な対応です。
〇では、相手の事情を聞く姿勢を見せ、チームとして対応しようとしているので、相手は『共同体感覚』を得ることができ、『相互信頼関係』ができるので、相手は自分に「どうやったら仕事が早くできるか」などを自発的に聞いてくるでしょう。
例4.同僚があまりやっていなかった仕事を気を利かせてやっていた時
- ×:その仕事やってくれる時もあるんだ。これからも、やってほしいけどね。
- 〇:ありがとううれしい。
- ★:×は、まず最初に嫌味ととれることを言って、「これからもやってほしい」と言っています。
これでは、今がマイナス点で、頑張った所で0点という印象を与え、やる気がなくなります。
そして、この言い方だと、相手はその人の機嫌をとって仕事しなければいけないのかと思い、遠ざけるようになり、『相互信頼関係』、『共同関係』は生まれません。