NO183.家族システムの『境界』は強すぎても、弱すぎても弊害がある-札幌カウンセリングこころの相談所 ブログ
今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、家族システムの『境界』は強すぎても、弱すぎても弊害があるというテーマについてお話をします。今回は、前回の続きで、境界について札幌『カウンセリング こころの相談所』が詳しくお話します。

NO183.家族システムの『境界』は強すぎても、弱すぎても弊害がある

札幌 カウンセリング こころの相談所 ブログNO183

 

前回の【心理カウンセリングと心理学】のブログで、家族のシステムやサブシステムの『境界』を適度にしっかり守り、それでいて、臨機応変に柔軟に『境界』をあいまいにできる家族が理想であることをお話ししました。

 

それでは、逆に、家族のシステムやサブシステムの『境界』がどのような状態だと良くない状態なか札幌『カウンセリング こころの相談所』がお話します。

 

それには以下の2つがあります。

 

良くない『境界』の状態

  1. 『遊離状態』境界が極度に強固で家族としての相互作用が生じにくい状態
  2. 『未分化状態』境界が極度に不明瞭で自他の区別がない状態

 

1.『遊離家族』

遊離状態の家族を『遊離家族』と言います。
つまり、家族同士がほとんど関わりがない状態の家族です。

 

例えば、以下のような場合です。

『遊離家族』の(例)
近所との境界が極度に強固

近所づきあいがない

 

配偶者との境界が極度に強固

付き合いがないため、子どもがいる場合、子どもは、配偶者の方の祖父、おじさん、おばさん、いとこ達などと会うことができない

 

社会との境界が極度に強固

社会の人達と関わりがないため、いざと言う時に助けてもらえない

 

夫婦との境界が極度に強固

夫は仕事で大変な思いをしても妻に話を聞いてもらったりされず、妻は家事が大変でも一切夫に手伝ってもらったりされない

 

2.『もつれ家族』

未分化状態の家族のことを『もつれ家族』といいます。
このタイプの家族は、個人個人の自立心が低く、お互いに依存し合っている『共依存』の場合があります。個々の自立性が低いため、何かあると家族を巻き込もうとします。

 

よくある例で注意しなければいけないのが、家族システムをしっかりと区別していない例です。

 

例えば、ある女性が結婚して実家を出て、その女性は夫と生まれた子供と3人暮らしをしていたとします。

 

しかし、その女性は夫婦生活で多少の不満があり、実家に帰って、よくご主人の悪口を言っていました。
しかし、ご主人は、妻から不満や愚痴、相談などはされたことはありません。
これは、その女性とご主人の家族システムと実家の家族システムが『未分化』な状態になっています。
本来その間には、『境界』を設けるべきであり、その女性には、その『境界』がふめいりょうになっています。
あるべき姿は、その家族での問題はその家族のシステムで問題解決するべきことなのです。

 

以上、今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログより、
『遊離家族』になるとどういう弊害があるのか、『もつれ家族』になるとどういう弊害があるのか把握し、適切な『境界』を設けましょう!!

 

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