今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、目指すべきは、『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションというテーマでお話をします。
では、『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションとは、どういうものなのか札幌『カウンセリング こころの相談所』がご説明していきます。
相手を自分より劣ったものとみなし、その上で相手を認めること
相手を自分と同じ価値を持つ人間として重んじること
お互いに存在していること自体が価値があると認め合っている状態
信じてよい根拠がある時だけ相手を信じること(条件付き)
相手がどんな行動をしても、根拠なく信じること(無条件)
お互いに根拠を求めることなく継続的に信じ合い、頼り合えている状態
『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションにしていくためには、『断絶』しない、『継続的』なコミュニケーションが前提となります。
『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションと言っても、『関わる範囲』や『相互尊敬』度や『相互信頼』度によってレベルが違ってきます。
それでは、例を挙げて、『相互尊敬』、『相互信頼』のコミュニケーションには、どのようなケースがありえるかお話したいと思います。
私は、A子、ある商社で営業の事務をしている。
だけど、自分は仕事のできない人間だと皆に思われている。
まあ、そんなに怒られたこともないし、仕事は何とか回せている。
無難に上司の指示通り仕事はしているけど、仕事は仕事という感じ。
でも、何か仕事がつまらなく、毎日がつまらなく思えてきたので、「変わらなきゃ」と思っている。
A子「課長、課長に指示されていた経理に提出する書類を作成したので、提出して来ていいですか?」
課長「お前が作ったんだから、ミスの1つや2つあるだろう!?俺がチェックするよ。」
A子「・・・」
課長「珍しくミスがなかったな。これから商談に行くという時にタイミングが悪いな。」
※A子席に戻る
B先輩「また、課長に怒られたの?」
A子「はい。」
B先輩「そうか。」
※休憩時間
A子は、スマホをいじっている
※休憩時間終了
B先輩「A子ちゃん、書庫の整理に行くよ。」
A子「はい。」
(B先輩は一人で忙しそうに書庫の整理をしていて、A子は前回やった時の仕事の内容をあまり覚えてなかったので、指示を待っていた)
B先輩「A子ちゃん、何ボーっとしているの?書庫の整理やったことないの?分かった。今度から全部指示するよ。」
A子「課長、来月に提出する帳簿半分くらい作れる状態だったので、やっておきました。あと、課長に指示されていた経理に提出する書類を作成したので、提出して来ていいですか?」
課長「そうか。気が利くな。でも、経理に出す書類はチェックしないとな。」
A子「C係長にチェックをして頂いたので、大丈夫かと思います。」
課長「C係長がチェックしたなら大丈夫だな。じゃあ、持って行っていいよ。あと、これから商談の時間だから、その時間を把握しておいてくれたらありがたいな。」
※A子席に戻る
B先輩「また、課長に怒られたの?」
A子「はい。ちょっとだけ。あのB先輩、もしかしたら今更かもしれませんが、課長のスケジュールって何で分かるんですか?私話し下手だから、B先輩が気にかけてくれて、すごく助かっているんです。教えてください。」
B先輩「そうか。そんな感じだよね。もっといろんな人と話しできたらいいけど、まずは私に頼りな。」
A子「はい。ありがとうございます。」
※B先輩に教えてもらう
※休憩時間
A子「B先輩の趣味は何ですか?」
B先輩「私は、一人カラオケかな。」
A子「実は私も・・・」
B先輩「そうかー。じゃあ、今日、仕事終わったら一緒に行く?」
A子「え、いいんですか?私の恩人、B先輩について行きます。」
B先輩「そこまで言われたら照れるわ。」
※休憩時間終了
B先輩「A子ちゃん、書庫の整理に行くよ。」
A子「はい。」
A子「B先輩、恥ずかしくて言いにくいんですが、1回やっているんですけど、あまり覚えていなくて、教えてもらっていいですか?」
B先輩「そうか。正直に言ってくれてうれしいよ。じゃあ、一緒にやろう。」
A子「はい。ありがとうございます。教えてもらう代わりに、一生懸命、体使いますね。」
読んでみて、何か違いは発見できたでしょうか?