今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、コミュニケーションレベルの段階と流れというテーマで札幌『カウンセリング こころの相談所』がお話します。
『発展的』なコミュニケーション、『継続的』なコミュニケーション、『非継続的』なコミュニケーション、コミュニケーションレベルという言葉は、心理学用語ではありませんが、皆様方がコミュニケーション能力を高め、自分自身を分かりやすく分析していくために、札幌『カウンセリング こころの相談所』が作った造語になります。
コミュニケーションは存在してはいますが、『情報』コミュニケーションと『気分・感情』コミュニケーションの≪会話のラリー≫がとても短いのミュニケーションの【状況】、もしくは、コミュニケーションがほぼない【状況】です。
『非継続的』なコミュニケーションのほとんどは、その場で終わってしまう『対人関係』であり、『コミュニケーション』です。
など
お互いの接点、会う機会、会える時間、相手の情報など、じっくりコミュニケーションできる【状況】になっていないと、『非継続的』なコミュニケーションの状態です。
自分自身、いつも通りで、いつもの流れで接していても、相手の方から積極的に話しかけてくれない限り、『非継続的』なコミュニケーションの状態のままです。
『継続的』なコミュニケーションに変えるのが一番労力や勇気がいると思いますが、まず、積極的で、思い切った【行動】をし、≪会話のラリー≫が長くできる【状況】に≪変化≫させる必要があるでしょう。
≪会話のラリー≫が長くできる継続されているコミュニケーションは全て『継続的』なコミュニケーションに当たります。
【状況】を≪変化≫させる『発展的』なコミュニケーションをおこなわないと、『コミュニケーションの範囲』は広がらず、お互いの『尊敬度』、『信頼度』は上がらず、良くて現状維持の状態のままに留まります。
≪変化≫がない『継続的』なコミュニケーションをずっと続けていると、場合によっては、≪変化≫がないことによって、『尊敬度』、『信頼度』は下がり、『コミュニケーションの範囲』が狭くなっていき、最悪、『断絶』してしまいます。
『継続的』なコミュニケーションの中には、『情報』コミュニケーションばかりで、『気分・感情』コミュニケーションがほとんどなく、積極的な【行動】がないものもあります。
など
『コミュニケーションの範囲』を広げ、お互いの『尊敬度』、『信頼度』を上げていくのであれば、『情報』コミュニケーションだけではなく、『発展的』なコミュニケーションに切り換わっていくレベルの『気分・感情』コミュニケーションが必要になります。
そのためには、*[返報性の原理]より、まず自分から相手に好意を伝え、相手に好意を持ってもらうことが必要です。
また、【言葉】と【五感表現】だけで、好意、尊敬、信頼を伝えても、『コミュニケーションの範囲』は広がらず、お互いの『尊敬度』、『信頼度』は上がっていきません。
なので、【行動】でも、好意、尊敬、信頼の心を伝えていき、相手に信じてもらって、相手の【感情】を動かしていきましょう。
[返報性の原理]には、以下に示す、主に3つの種類があります。
こちらが好意を見せることで、相手も好意を示してくれる
こちらが敵意を見せることで、相手も敵意を示してくる
こちらが譲歩することで、相手も譲歩してくれる
※コミュニケーションレベルを上げていくためには、好意の返報性と譲歩の返報性を使うことが有効な手段となります
『発展的』なコミュニケーションは、『継続的』なコミュニケーションに含まれるコミュニケーションですが、『情報』コミュニケーションと『気分・感情』コミュニケーションを積極的におこない、積極的な【行動】も続けていき、『コミュニケーションの範囲』を広げていき、お互いの『尊敬度』、『信頼度』を上げていく、【状況】を≪変化≫させていくコミュニケーションです。
自分の知らなかったことに【気付く】、自分の知らなかった【思考】や【気分・感情】を【感じる】ことができ、自分の知らなかった【行動】も知ることができます。
また、お互いの『尊敬度』、『信頼度』を上げていくので、苦言なども相手の【気分・感情】を害さず、伝えることができるようになっていきます。
など
発展的に『情報』コミュニケーションと『気分・感情』コミュニケーションを続け、『コミュニケーションの範囲』を広げいき、お互いの『尊敬度』、『信頼度』を上げていきます。
それだけではなく、相手がどのような人を『尊敬』するのか、相手がどのような人を『信頼』するのかを十分把握し、相手の理想に近づいていくようにします。
また、【言葉】だけで、好意、尊敬、信頼を伝えても、『コミュニケーションの範囲』は広がらず、お互いの『尊敬度』、『信頼度』は上がっていきません。
【言葉】と【五感表現】や【行動】により『情報』コミュニケーションと『気分・感情』コミュニケーションをおこなっていき、相手の【感情】を動かしていけば、[返報性の原理]で『尊敬度』、『信頼度』は上がっていきますが、時には自分から相手に要求することも必要です。
そうすれば、きっと、『相互尊敬』、『相互信頼』の関係になるでしょう。
お互いに『尊敬』し、『信頼』している関係なので、『情報』コミュニケーションと『気分・感情』コミュニケーションをおこなう『発展的』なコミュニケーションがいいつも自然におこなわれる関係です。
なので、【状況】の≪変化≫にも十分対応できる状態で、このような関係が理想的な形です。
自分の知らなかったことに【気付く】、自分の知らなかった【思考】や【気分・感情】を【感じる】ことができ、自分の知らなかった【行動】も知ることができ、『相互尊敬』、『相互信頼』の関係のため、相手のことも≪個性≫として受け入れることができます。
など
コミュニケーションレベルの段階と流れのイメージ図を以下に示します。