今回の札幌『カウンセリング こころの相談所』ブログは、『コミュニケーション』の分類-『言語』と『五感』による分類というテーマでお話いたします。
文字通り、『言語によるコミュニケーション』です。
『言語以外によるコミュニケーション』で、『相手の【五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)】に情報を与えるコミュニケーション』です。
特に、コミュニケーションでよく使われる【五感情報】は、『視覚情報』と『聴覚情報』でしょう。
コミュニケーションは、【言語情報】と【五感情報】を送ったり、感じ取ったりしておこなわれるものです。
では、コミュニケーションは、【言語情報】と【五感情報】を使って、どのように送って、どのように感じ取っていけば良いコミュニケーションとなるのでしょうか?
メラビアン教授が『コミュニケーション】で、どの情報が人に与える情報量がどれ位多いか調べ、それぞれの割合を示したものがあります。
それは『メラビアンの法則』と呼ばれており、その円グラフを以下に示します。
これを見てお分かりの通り、『言語情報』は全体の7%で、情報量の1割も満たしていません。
なので、『言語情報』だけを使って、『視覚情報』と『聴覚情報』を全く使わなかったとしたら、本来、伝えることが可能な情報量のたった7%しか情報を送信できないことになります。
また、情報の送信もそうですが、相手も『意識的』および『無意識的』に、『言語情報』だけでなく、『視覚情報』や『聴覚情報』などの『五感情報』を送信しているので、それらの情報を『五感』を意識して使い、しっかりと『情報を受信』し、適切な『解釈』をおこなっていかなければなりません。
情報の受信の場合も、相手は『言語情報』のみを送信しているというスタイルで『コミュニケーション』をすると、良くてもたった7%の『言語情報』しか受信できず、その後の『解釈』も間違えると、情報量が減衰するどころか、『誤解』した情報を受け取ることになるでしょう。
『言語情報』と『視覚情報』や『聴覚情報』などの『五感情報』は、それぞれの関係が【相互補完】、【相互修正】をおこなう働きがあるので、『誤解』を失くしていくためにも、『言語情報』と『視覚情報』や『聴覚情報』などの『五感情報』はできるだけ多く受信した方が良いでしょう。
それだけでなく、相手の気持ちを『察する力(気付く力)』も必要でしょう。
相手の気持ちを『察する』には、得られた情報だけを得て終わりではなく、その得ることが出来た情報から、相手の気持ちを『想像』し、『気付く』ことができる『想像力』を養っていくことが『コミュニケーション能力』を身に付けていくのに必要なことでしょう。
『言語情報』だけではなく、『視覚情報』、『聴覚情報』などの『五感情報』もしっかりと得る
各情報の【相互補完】、【相互修正】の働きにより、『誤解』なく『正確』に『解釈』する。
それだけでなく、各情報を元に『想像』を働かせて、相手の気持ちや事情を『察する』。
『注目』は、バランスが大事です。
一つのことばかりを『注目』するのではなく、まずは全体を把握しましょう。
そして、自分の気持ちや事情などだけに『注目』せず、相手の気持ちや事情などにも『注目』し、『共同体』の括りで物事を捉えましょう。
『コミュニケーション』は、ただの『情報伝達』ではありません。
お互いに感情を持った人間同士が、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを察したりして、お互いの『欲求』を満たせる交流が『コミュニケーション』なのです。
それでは、『視覚情報』、『聴覚情報』、『言語情報』とは、どういうものがあるのかを以下で説明いたします。
顔の表情、口の表情、目の動き、顔の角度、しぐさ、うなづき、固まる、手振り、身振り、腕を組む、足を組む、貧乏ゆすりをする、ソワソワする、ジェスチャー、リアクション、ボディーランゲージなど
声のボリューム、声の高さ、声のリズム、声の口調、あいづち、擬音、会話の間、呼吸の状態、ため息、リアクションなど
あくまで『言語』による『情報』のみを指します
以上、今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログでした。