アドラー心理学には、『ライフタスク』という言葉があります。
『ライフタスク』とは、人生で直面しなければならない様々な課題のことです。
『ライフタスク』には、以下のの3つがあり、これらの要素を豊かにしていくことで幸せになっていきます。
- 『仕事のタスク』
- 『交友のタスク』
- 『愛のタスク』
それでは、今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログは、この3つのタスクについて、それぞれご説明していきます。
『仕事のタスク』
①『仕事のタスク』=生産活動の全て
- 仕事だけではなく、家での役割など生産的な活動は全てを『仕事のタスク』という
②『仕事のタスク』=社会での義務や責任
- 法律に従うことや納税、慣習に従うことも『仕事のタスク』という
③『仕事のタスク』=自然との関係性
- 環境保全や動植物の愛護なども『仕事のタスク』という
④『仕事のタスク』=遊び
- 遊びも生産的活動とみなしている
- 遊びをするから、他の生産活動にも良い影響を与えれる
『交友のタスク』
①『交友のタスク』=他者とのつきあい
- 他者とどう付き合うかという課題
- 職場の上司や同僚、友人、近隣の人達との付き合いの課題
②『交友のタスク』は『仕事のタスク』より難しい
- 『交友のタスク』では、周りへの『思いやり』が、仕事のタスクよりも必要とされる
- 『相互尊敬』、『相互信頼』の状態になると、『交友のタスク』は豊かになる
『愛のタスク』
①『愛のタスク』=異性関係、家族関係、友人関係など
- 異性関係も家族関係、友人関係なども『愛のタスク』と考えられている
- 『愛がある人間関係』は全て『愛のタスク』である
- 最も密接な人間関係で一番難しいタスクと考えられている
『仕事のタスク』、『交友のタスク』、『愛のタスク』は以下のように分類できると思われます
①『自分の課題』
- 『人間関係』を抜きにして、自分自身の『自由』と『責任』だけでおこなえるものもある
- 『自分の課題(仕事のタスク)』を自分が充実させたいという『欲求』があるなら、『共同の課題』を増やし、他者の力をもらい、『交友のタスク』、『愛のタスク』の人間関係のコミュニケーションを充実させるため、自分の時間や心のエネルギーなどの『有限資源』を『主体的意識』で調整して注ぎ込むことが必要
②『共同の課題』
- 自分の立場の視点だけではなく、相手の立場の視点も考え、【思考】、【行動】し、『双方的コミュニケーション』で『共通の認識』を創り上げる必要がある
- 『双方的コミュニケーション』で『共通の認識』を創り上げることができる相手なのかという問題(『ゲーム』)がある可能性があるため、『交友のタスク』、『愛のタスク』の『対象相手』や『投資する有限資源』の調整などが必要である
- 『自分の課題(仕事のタスク)』、『交友のタスク』、『愛のタスク』を自分が充実させたいという『欲求』があるなら、『相手の欲求』も満たしていく【思考】、【行動】をしていき、『交友のタスク』、『愛のタスク』のレベルアップをするため『双方的交渉』を自分の『主体的意識』でおこなう必要がある
以上が今回の【心理カウンセリングと心理学】のブログ、『ライフタスク』の話でした。
ご自身の今現在の『価値観』や『欲求』などを見つめなおして、ご自分の『ライフタスク』を見直してみるのも良いかもしれません。
札幌『カウンセリング こころの相談所』からのご案内
『ライフタスク』は、札幌『カウンセリング こころの相談所』が、実際の心理カウンセリングでも使用するカウンセリング技術の一つとなっています。